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グルタチオンについて
Q.グルタチオンとは何ですか?
A.グルタチオンとは、グルタミン酸、システイン、グリシンなどの人間の体内に広く分布する
アミノ酸が3つ結合したペプチドという化合物です。
非たんぱく質性のSH成分として細胞内に多量に存在します。
臓器によって異なりますが、細胞内濃度は一般に0.5~10mMの範囲と言われており
通常還元型が大部分を占めます。還元型をGSH、酸化型をGSSGと表します。
免疫システムにおいても重要な役割を担っています。
アレルギーや喘息などを抑える効果もありますが、一 般に20代をピークに
加齢とともに減少していきます。
Q.グルタチオンの機能は?
A.グルタチオンは、活性酸素を捕まえる働きがあります。また、酸化還元による細胞機能の調節
各酵素のSHを与える抗酸化成分としても知られています。
グルタチオンには、自らのチオール基(SH基)を用いて、活性酸素や過酸化物質を還元して
それを消去するという抗酸化作用があり、様々な毒物や薬物のシステイン残基のチオール基に
S-S結合(グルタチオン抱合)を行うことで、解毒作用を行い、細胞に傷害が与えられて細胞
死したり、がん化したり、または、老化を防御する役割を果たしていると言われています。
細胞内のグルタチオン濃度が低下すると、薬物による毒性が現れる可能性が高い。
また、活性酸素と反応して、安定させるためにグルタチオンラジカルを形成し
GSSG(酸化型グルタチオン)に変化するが、さらに、グルタチオンレダクターゼが
NADPHからの電子をGSSGに転移して、GSH(還元型グルタチオン)に再生される。
また、解毒代謝に関わり、体内の有害物質がグルタチオンと結合し(グルタチオン抱合)
グルタミン酸とグリシンが切れることにより、メルカプツール酸となって排泄されると考えられている。
Q.グルタチオンはパーキンソン病に効果があるのですか?
A.グルタチオンには、強力な抗酸化作用があるので、人間の身体をさびつきから守ってくれる代表的な
物質です。脳を様々な有害物質から守るという役割を担っています。
パーキンソン病の患者の脳内では、このグルタチオンが減少していることがわかっており
グルタチオンの点滴により症状が改善した例も多く見られています。
Q.認知症に効果があるのですか?
A.最近の研究では、認知症の歩行や、傾いた姿勢に改善が見られたという報告がされています。
- 2016.03.02
- 10:39
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